姫と年下王子たち
「じゃ、あと任せるわっ」


俺は立ち上がり、翼と桔平にそう言った。


台本をブツブツと読みながら、廊下を歩いていると…。

前に、スカした顔の涼がいた。


「りょ~おっ!」


俺は、涼に飛びつく。


「なに?」

「あれ?お前、台本は?」


涼は手ぶらだった。


「まさかお前、練習があるってゆうのに…台本忘れただろ〜?」


俺は茶化すように涼の脇腹を突いていると、鋭い涼の視線が飛んできた。
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