姫と年下王子たち
「ごめん…。強く押さえすぎた…?」


俺としたことが、初めっから飛ばしすぎたんかな…?


俺は力を緩め、体を起こした。

そのとき…。


「そういう問題じゃないよっ…。…バカ!」


と言って、ひなちゃんは俺の体からすり抜けた。

そして、そのまま部屋を飛び出して行った。


…あーあ。

俺、泣かしちゃった。


追いかけようかとも思ったけど、邪魔くさいからやめた。
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