姫と年下王子たち
「あっれー!?なにこの制服っ?」


翼が、リビングに置いていた制服に気がつく。


「実はねっ」



1週間前、高校の友だちから電話がかかってきた。


『久しぶり~!どうしたの?』

『ひなさぁ、今年の桜高(サクコウ)の文化祭に行ったりする?』

『あ~…、うんっ!弟のクラスの劇観たいと思ってるし』

『そっかぁ~!それならよかった~♪』


電話の向こうからは、安心したような声が聞こえた。
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