姫と年下王子たち
「…うん!そのつもり」


…だったんだけど。

やっぱり、この格好で入るのはちょっと…。


「ほな、劇までちょっと時間あるし、俺らの出店に案内するわ~♪」

「…えっ、でもっ…」


あたしが躊躇してる間に、桔平くんはあたしの後ろに回り込んだ。


「はいっ、進んで~!」


そして背中を押され、なされるがままに、あたしは文化祭の人混みの中に入って行った。
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