姫と年下王子たち
と、桔平くんに手を引っ張られた。


…どこ行くのっ?


そう思って連れてこられたのは、ぐーんと列の先頭。


…と言うよりも、出店の真横だった。



「…お待たせしました。どうぞ」

「ありがとうございます♪」

「キャー!!今、あのお兄さんと手触れちゃった…♪」

「私もーっ!!」


お客さんにキャーキャー言われながら、手際よくオムそばを作って売っているのは、長谷川くんだった。
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