姫と年下王子たち
体育館は、翼のクラスの1つ前の劇のクライマックスだった。


「…ひなちゃーん!ここ、いいとこ空いてるでーっ」

「ほんとだ!ありがとー…!」


劇の上演中だから、小声で話す。


桔平くんは、最前列にある空席を見つけてくれた。

そこへ、隣同士で座る。



上演中の劇が終わり、体育館内が明るくなった。


「いよいよ、次だね!」

「そやなっ。俺ちょっと、裏の様子見てくるわぁ」
< 1,611 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop