姫と年下王子たち
第2章 毒舌な年下

ひなside

「…ただいま」


あたしは桔平くんの家から、自分の家に帰ってきた。


リビングに行くと、お母さんが晩ご飯を用意してくれた。


「おかえり!」


お母さんに出迎えられながら、あたしは力なくイスに座る。


「どうかした?」

「…いや、べつに」

「もしかして、初回から失敗したとか?」

「そうじゃないけど…」


失敗したわけじゃないけど、まさかあんなことされるとは思っていなかった。
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