姫と年下王子たち

俺たちは、ひなちゃんに向かって微笑んだ。


それを見て、ひなちゃんも照れくさそうに笑った。


…やっと、笑ってくれた。


やっぱひなちゃんは、笑顔が一番似合う。



「そういえば、桔平ってひなにキスしたの？」


突然、絢斗からのキラーパスが飛んできた。


それを今、ここで言うかー…!?


恐る恐る目を向けると、絢斗の鋭い視線が突き刺さった。


「それ、俺も気になってた」