姫と年下王子たち
「え?」


そう言って長谷川くんは、徐ろにあたしとの距離を縮めた。


そして、お箸でタコさんウインナーを挟んでいるあたしの右手に手を添え…。

そのまま、自分の口へ運んだ。


「うん、うまいっ」


平然として、タコさんウインナーの感想を言う長谷川くんとは反対に、あたしの顔は真っ赤だった。


い…、今っ…。

あたしが、長谷川くんに食べさせたことになるの…!?
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