姫と年下王子たち
お弁当も食べ終わり、お茶を飲んでいると、ふと長谷川くんが呟いた。


「ねぇ、キスしてもいい?」


あたしは思わず、お茶を噴きそうになった。


「ケホッケホッ…!」


キ…、キス…!?

いきなり、どうしたの…!?


やっぱり今日の長谷川くん、おかしいっ…。

毒は吐かないし、突然“キス”なんて言ってくるし…。


「ダメかな?」

「ダ…、ダメかな?って、…ダメに決まってるでしょ…!」
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