姫と年下王子たち
「へ~、けっこう多いんだなっ!」


久しぶりに学校にきた絢斗が、珍しく興味深々でプリントを覗き込んでいる。


俺は今まで、進学したい大学のことはあまり深くは考えたことがなかった。


だから、どこの大学に体験授業に行こうかと考えていると、桔平が翼に尋ねた。


「翼ー!ひなちゃんって、どこの大学やっけ?」

「え?ねーちゃん?」

「ひなは、明煌大学だぜっ!!」
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