姫と年下王子たち
それに由香里だから、浮気なんてするはずがない。


浮気の“う”の字も、俺は疑うようなことはしなかった。



…しかし、今目の前にいる由香里は、またしてもその男といっしょにいる。


“塾の先生”、なんだよな…?


でもその“塾の先生”が、明らかに塾の授業があるであろうこんな昼間の時間に、生徒とカフェなんかで会うだろうか?


俺は、カフェの前でその光景を理解できずに、ただただ呆然と突っ立っていた。
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