姫と年下王子たち
すると2人は、バッグからそれぞれなにかを取り出した。


由香里が手にしたのは、ピンクの小さなノートのようなもの…。


俺は、それに見覚えがあった。


それは、由香里の受験や塾の予定がビッシリと書き込まれたスケジュール帳だ。


スケジュール帳を開いて、なにかを話していた。

当然のように、ここからでは会話なんて聞こえない。


しかし、お互いがスケジュール帳を見ながら話をするということは…。
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