姫と年下王子たち
…あんなに嬉しそうな顔して。



男はスケジュール帳を閉じると、バッグからあるもの取り出した。

そして、それを由香里に差し出した。


俺は、それを見た瞬間…言葉を失った。


男が由香里に差し出したもの…。

それは…、小さな白い小箱だった。


紛れもなく、俺が今持っている…由香里へのプレゼントと同じ箱だった。


あの男も、今日が由香里の誕生日だということを知っていて渡したのだろうか。
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