姫と年下王子たち
…いいじゃねぇか。

もう次の男が決まっているなら、それはそれで。


俺は、その男との幸せを願うよ。


そう心の中で呟いたとき、俺の頬に…一筋の涙が流れた。


そんなことを思ってはみても、やっぱりそう簡単に割り切れる問題ではなかった。


…あんなに、…あんなに好きだったんだからっ。

そんなすぐに、由香里を忘れられるかよ…。


…ごめんな、由香里。
< 1,998 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop