姫と年下王子たち
ここは、居酒屋やバーが軒を連ねている。


あたしは、その通りをさらに先へ進み、出入口に黒のスーツを着た男の人が2人立っているビルに入った。


「おはようございます」


男の人が、あたしに軽くお辞儀をする。


「…おはようございますっ」


あたしも上擦った声で、あいさつをする。


この夜の時間に、「おはよう」と言うことにまだ慣れない…。


あたしはそのまま、3階に上がった。
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