姫と年下王子たち
唇をキュッと縛り、どこか言いづらそうな由香里。


一体、どんなお願いだろうと思っていると…。


「お金…、貸してもらえないかな…」


…えっ。


「お…、お金…?」


由香里が…お金を貸してくれだなんて、信じられなかった。


「…いくら?」

「……5万…なんだけど……」


…ごっ、ご…ご……。


「5万円…!?」


1000円や2000円ならわかるけど、5万…。
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