姫と年下王子たち
訴えかける由香里の目には、涙が溜まっていた。


そんな由香里の姿を見て、あたしは放っておけるわけがなかった。


「…わかった!5万円ね!明日持ってくるよっ」


あたしは、由香里に5万円を貸すことにした。


どんな理由があるのかはわからないけど、今話せないのなら仕方ないと思った。


それに由香里の「必ず返すから!」には、信憑性があった。


A型で几帳面な由香里は、時間も守れば、期限も守る。
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