姫と年下王子たち
あたしが何回か授業のノートを貸したときだって、由香里は毎回期限を守って返してくれる。


「忘れちゃったから、また明日持ってくる」

なんて言われたことは、一度だってない。


だから信頼性があったし、親友が困っているなら当然助けたいと思った。


coco-toとカテキョのバイトで少しずつ貯金をしていたから、5万円なら貸すことができる。


「…ありがとう。本当にありがとう…!!」
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