姫と年下王子たち
口角の端上げて、俺を見下ろす涼。


…クソッ、気づかれたか。


だが、そんなことで諦めるような俺じゃない。


「も~らいっ!」


俺は一瞬の隙を突いて、涼の通知表を取り上げた。


そして、通知表を開ける。


「…うえっ!?」


しかし、変な声を上げたあと、思わず言葉を失った。


10、10、10、10、10、10…。


10ばかりで、目がチカチカする…。
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