姫と年下王子たち
「まぁ秋月さんがいらないなら、俺がもらってもいいけど」


って…、おいっ!


「ひな。わかったなら、早くバッグにしまえっ。じゃねぇと、涼に取られるぞ?」

「…わ、わかったっ……」


ひなは涼の視線を気にしながら、茶封筒をバッグにしまった。


涼を警戒しすぎだっつーの。

あいつだって、冗談で言ったんだから。


…たぶんっ。



こうして、ひなは無事にキャバクラを辞めた。
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