姫と年下王子たち
翼と絢斗が声を揃えて、うるさいくらいに新年の訪れを大声で叫んだ。


新しい年の幕開けだ。


「今年も賑やかに明けたわね~」

「そうだなっ」


お母さんとお父さんは、気楽に笑っている。


仮にも、ここは秋月家のリビング。

その中に、なぜか絢斗が混じっている。


…まぁ、毎年のことだけど。


絢斗は毎年、紅白が始まるくらいにあたしの家にきて、年越しそばを食べる。
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