姫と年下王子たち
大吉って、狙って出るものでもないでしょ。


そう言いたかったけど、絢斗にバレないように、あたしは隣で笑っていた。


ハァと吐くと、真っ白な息が出た。

おまけに、ちらちらと雪も降ってきた。


…寒い。

寒すぎるっ!!


それなのに絢斗は、おみくじのことも考えて、実に楽しそう。

本当に、おっきな子どもみたい。



なかなか進まない列に、ずっと並んでいる途中で…。
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