姫と年下王子たち
「つい、転びそうになって…」

「むしろ、新年早々ひなちゃんに抱きつかれて、めっちゃ嬉しいわ~♪」


ネックウォーマーで口元は見えないけど、桔平くんの細くなった目を見ると、笑っているんだとわかった。


「今年、俺運いいみたいやわっ」


桔平くんは、隣の長谷川くんの脇腹を突ついている。


すると長谷川くんは、桔平くんの手を払って、そっぽを向いたまま言った。
< 2,448 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop