姫と年下王子たち
先のわからない恐怖の滑り台に、ただ身を委ねるしかなかった。



…どれくらい滑り落ちただろうか。

ようやく止まったので立ち上がってみると、吹雪の合間から何本かの木が見えた。


…どうやら、雑木林のようだ。


でも、山頂から下りる途中で、雑木林の間を通るコースなんて今までなかった。


…ということは。


「…あたし、もしかして…コースを外れちゃった……?」
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