姫と年下王子たち
滑り落ちてきたところを登ろうとしたけど、急斜面でズルズルと滑って登るなんてことできない。


…まるで、アリジゴクに入ってしまったアリのよう。


…だっ、だれか……。


一気に、あたしを恐怖感が襲った。



…そっ、…そうだ!


「…長谷川くーん!!絢斗ーっ!!桔平くーん!!」


あたしは、その場で大声で叫んだ。


この声が届けば…!


「だれかいないのー…!?」
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