姫と年下王子たち
するとなぜか、隣にいた桔平くんが、上のウェアを脱ぎだした。


「…どうしたのっ?」


まさか、こんな吹雪にも関わらず暑くなったとか…?

…って、そんなわけないよね。


そのまま桔平くんは、あたしにウェアをかけた。


「…え………」


桔平くんはあたしの首の後ろで、自分のウェアの袖をキュッと結んだ。


「ちょっとは、寒さマシになった?」


もしかして…、あたしのために…?
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