姫と年下王子たち
でも、桔平くんが駆けつけてくれた。


…本当にありがとう、桔平くん。



ふと気づくと、桔平くんの顔との距離は…わずか10センチだった。


こんな近くで、目が合った。


恥ずかしくて、思わず顔を横に向けた。


「しばらく、そうしといて」

「…え?」


すると、桔平くんがそんなことを呟いた。


「どういう意味…?」

「顔、背いててもらわな、俺っ……」
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