姫と年下王子たち
桔平くんは下唇を噛み、切なそうに眉をひそめた。


再び、桔平くんと目が合う。


チラッとあたしの顔を見るなり、桔平くんは力が抜けたように倒れてきた。


「…あかん。チューしてまいそう……」


桔平くんはそのままあたしの背中に腕をまわし、またギュッと抱きしめた。


「…ひなちゃんは、まだ俺だけのもんやないってのはわかってるし、……理性保つのも大変やで」
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