姫と年下王子たち
「あたしは大丈夫だよ!桔平くんが守ってくれたからっ」

「そっか!それならよかった…!」


ふと桔平くんの頬が、まるでチークを塗ったように…ほんのり赤く染まっているような気がした。


「桔平くん、顔赤くない…?」


あたしは、桔平くんの顔を覗き込む。


「え、そう?…ひなちゃんが間近におったから、恥ずかしかっただけや!」


すると桔平くんは、そう言って顔を背けてしまった。
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