姫と年下王子たち
そして、ネックウォーマーとニット帽を深く被り直して顔を覆った。



「じゃあ、ひなちゃん。歩いて、コースに合流しよか」

「うんっ」

「立てる?」

「大丈夫だよ!」


あたしたちは、ボードを片手に持って歩き出した。


「…ごめんな。せっかくの誕生日に、こんなハプニングに遭わせて…」

「桔平くんは謝らないでっ…。勝手にコースを外れたのは、あたしなんだし……」
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