姫と年下王子たち
客が会計に向かうと俺の教えた通り、素早くテーブルを片付けていた。


初めは不安そうな顔をして俺も若干心配だったけど、やればできるじゃん。


秋月さんは達成感に満ちているのか、出て行った客を嬉しそうにじっと眺めていた。


でも、そんな暇ないっつーの。


「ボサっとしてないで、次」


俺は、両手にケーキの乗る皿を持って、秋月さんに後ろから軽くぶつかった。
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