姫と年下王子たち
バカに、「バカ」って言われたくないわ。


「桔平、荷物はこれだけ?」

「…おう。涼も悪いなぁ」

「べつに。ついでだし」


動けへん俺の代わりに、涼が俺の荷物をまとめてくれてた。



しばらくして、大浴場に行ってたひなちゃんが部屋に戻ってきた。


「桔平くんいる?」


ひなちゃんの声と共に、軽快に廊下を歩く音が近づいてきた。


「…おい、絢斗!ひなちゃん止めてきて!」
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