姫と年下王子たち
あたしは見えなくなるまで、長谷川くんの後ろ姿を見つめていた。



ヒュー…!!


長谷川くんの姿が消えたそのときに、冷たい北風があたしの頬を撫でた。


「寒っ…!!」


あたしは、瞬時に身を縮めた。


家に入ろうと、バッグから家の鍵を取り出す。

すると、道の向こうから2つの光があたしを照らした。


眩しくて、その光に向かって目を開けることができない。
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