姫と年下王子たち
…ブォーン


低いエンジン音も聞こえた。


そして、ゆっくりとその2つの光があたしに向かって近づいてきた。

それは、2台の単車のライトだった。


あたしの家の前を通り過ぎようとしたとき、後ろを走っていた1台が止まった。


「お!?もしかして、ひなの姐さんじゃないっすか!」


…この声、どこかで聞いたことがあるような。


「俺っすよ!覚えてませんっ?」
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