姫と年下王子たち
「そっか。まぁ大した用事じゃないから、あとでいいや」


俺は握っていた手紙を、もう一度ポケットにしまう。


ふと、秋月さんに目を移す。


「どう?皿洗い、捗ってる?」

「う~ん…。洗っても洗ってもって感じかな…」

「だろうな。俺も初めてのときはそうだったから、がんばって」

「うん、ありがと」


微笑む秋月さん。


秋月さんは、水で泡を洗い流す。
< 275 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop