姫と年下王子たち
もう、見てられないっ…!


あたしは、どうにかタカシくんの腕から逃れようと、必死にもがいた。


「抵抗しても、無駄だっつーの」


顔の真横でナイフが光る。


正直怖いけど、こんなことで怯えている場合じゃないっ…。


あたしは、手足をばたつかせて抵抗を続けた。


「…おいっ、てめぇ!いい加減にしねぇと…刺すぞっ!!」


あたしの首を絞めるタカシくんの腕に力が入る。
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