姫と年下王子たち
「タカシ、そんな血相変えてどうした?」

「…今からこの女を殺すんで、安心してください」


肩で息をしながら、あたしを睨みつけて歩み寄るタカシくん。

あたしはギュッと、意識のない絢斗を抱きしめた。



そのとき…!


「なにしてんねんっ、ボケがぁ!!」


突然、レイジがタカシくんを殴った。


「レ…レイジさんが、タカシさんを…!?」


周りは騒然となる。
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