姫と年下王子たち
「俺が好きなんは、半殺しや。殺しはしいひん。こいつの死にかけな姿を見れたし、もう満足や」

「…ひどいっ」

「まぁ所詮、黒龍総長もヘボかったってことや」

「…ヘボいってっ。絢斗は、1人であんたたちに立ち向かったんだからね…!!」


勇気を振り絞って声を張り上げるあたしを無視して、レイジは絢斗の髪を乱暴に掴んだ。


「絢斗…!」

「心配すんな。もう手ぇ出さんわっ」
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