姫と年下王子たち
「へ~」


目を細め、ニヤリと口角を上げるレイジ。


そして、レイジは膝をはたくとゆっくりと立ち上がった。


「日本一の称号は、俺らがもらうからな」

「…ちょっと待ってよ!こんなやり方、ズルいー…」


レイジに反論しようとしたあたしの腕を、絢斗が掴んだ。


痙攣する絢斗の腕。

だけど、とても力強くて…。


あたしに、もうなにも言わなくていいと伝えているかのように感じた。
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