姫と年下王子たち
「そんな称号…、どうだっていい…。レイジ…、お前の好きなようにしろ……」

「意外とあっさり破棄すんのか。じゃあ、俺ら白虎がもらうでっ」


レイジは満足そうに呟くと、仲間を連れて倉庫から出て行った。



さっきまでの乱闘が嘘かと思うほど、辺りは静まり返った。


上から差し込む月の光が、あたしたちを照らす。


「ひな…、大丈夫か…?」

「…う、うんっ…!」
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