姫と年下王子たち
…でもそれは、ただあたしが逃げていただけ。


今日みたいに、絢斗は必死で闘ってくれていたのに、あたしがなにもしないなんて…。

…そんなの、……ズルいよね。


絢斗にも、桔平くんや長谷川くんと同じように向き合わないと、絢斗の気持ちに失礼だよね。



「…絢斗、ごめんね。でも、ありがとう」

「なんか…今日のひな、優しいな…」


絢斗は、そう言って微笑んだ。
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