姫と年下王子たち
その言葉は、あたしにとっては完全無敵の呪文のようなものだった。


絢斗はスーパーマンみたいな存在で、いつだってどこにいたって、あたしのもとにすぐさま駆けつけてくれる。

今日みたいに。


だからこそあたしは、そんな絢斗の存在をいつしか当たり前だと思っていた…。


…あたしは、絢斗に甘えてばっかりだったんだ。


でも今日…、絢斗が死んじゃうんじゃないかって考えたら……。
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