姫と年下王子たち
…あ、そっか。

今日は、バレンタインデーか。


やっと気がついた。


…ってことは。



俺は、自分の靴箱を開けた。

開けた瞬間に、チョコがドサドサと落ちてきた。


…こんなに食えるかっつーの。


俺はため息を吐きながら、足元に散らばったチョコを拾って、紙袋に入れた。



「おはー」


教室に入ると、俺と同じように、翼と桔平と涼にも女子が群がっていた。
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