姫と年下王子たち
「ひなの本命のチョコ1つで十分なんだよ」


俺の思っていた言葉が、背後からふと聞こえた。


「って、今思ってたやろっ?」


慌てて振り返ると、ニヤケる桔平がいた。


こいつ、前に俺がひなへのメール朗読したからって、それを根に持ってやがるなっ。


「…そんなんじゃねぇしっ!」


俺は、机に顔を伏せた。


「あー!図星なんや~」

「絢斗、わかりやすすぎ」
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