姫と年下王子たち
俺の様子を見て、気を遣った翼が軽く肩を叩く。


「ねーちゃん昨日なんか作ってたから、きっと絢斗の分だって!」

「え、マジでっ?」


俺はそれを聞いて、すぐに機嫌が治った。


ひなからは、毎年チョコをもらっている。

だから、今年も必ずもらえるはず。


ただ…それを桔平に先を越されて、すっげー悔しかった。



「あ、そういえば」


すると、涼がなにか思い出したように呟いた。
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