姫と年下王子たち
あたしがそう言うと、笹野くんはクスッと笑った。


「俺のこと、覚えてないっ?」


という笹野くんの言い方は、やはりあたしと一度は会ったことがあるということを意味していた。


「ほらっ、高1のとき。1回いっしょに遊んだことあるじゃん!3人で」

「3人?」


3人…、3人…、3人……。


高校1年生の頃の記憶を辿る。


徐々に、ぼんやりと記憶が蘇り…。
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