姫と年下王子たち
珍しく、桔平が落ち込んでいた。


まさかこいつ、秋月さんに…。


『お前、秋月さんに惚れた?』

『俺が?そんなんとちゃうけど、まだ俺、ひなちゃんのこと喰ってへんしー…』


ああ、そういうことか。

やっぱり桔平は、桔平だな。


『明日、辞めるって言いに行くんだって』

『マジかっ!!とりあえず、教えてくれてサンキューな、涼!』


桔平は、自分から電話してきたくせに勝手に切った。
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