姫と年下王子たち
そして、体操服をギュッと掴む。


「だって桔平は、美姫の好きな人だよ…?その好きな人が見せる特別な顔くらい、すぐにわかるよ…」


切なく微笑む美姫ちゃん。


「その顔は…美姫じゃなくて、先生に向けられてるんだって」


そのとき、美姫ちゃんの頬に一筋の涙が伝った。



“あの女が俺に体を預ける代わりに、お前らの仲を潰してくれって頼んできたから、協力してやっただけだよ!!”
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