姫と年下王子たち

…美姫ちゃんも、辛かったんだ。

だれにもなにも相談できなくて、１人で考え込んでしまって…。


「…ごめん。…ごめんね、美姫ちゃん……」


あたしは、美姫ちゃんをギュッと抱きしめた。


美姫ちゃんのやりきれない気持ちが、痛いほどに伝わってくる。


美姫ちゃんだって、きっと笹野くんに抱かれたことを後悔している。

あたしがいなければ、美姫ちゃんは笹野くんと関係を持つこともなかったのに…。